昨夜半から沛然と花散らしの雨が降りました。

于武陵「勸酒」が想い起されます。

勸君金屈巵
滿酌不須辭
花發多風雨
人生足別離

井伏鱒二の和訳
この杯を受けてくれ
どうぞなみなみつがしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
↓さよならだけが人生だ↓

 

 


玉川上水見景橋から拝島方面を臨む。

「川は笑い、通りを吹く風は歌っている」(^^♪

↓そんなフレーズが、ぴったりの春うららな日↓


『春風の 花散らすとみる夢は 覚めても胸の さわぐなりけり』

 

大意・・・春風がさんさんと散らす美しさにわたしはいきをのむ、夢のなかで。

目覚めてもなお、乱れに乱れて散る花の情景は、私の胸をざわめつかせる。

『世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし』

 

       大意・・・世の中に一切、さくらというものがなかったら、春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに。